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不機嫌な顔で振り向いた女性が、抱っこ紐の息子を人混みの圧から守ってくれた

コラム

息子を抱っこ紐に入れて満員電車に乗ったとき、前の女性の背中に留め具や腕が当たってしまいました。迷惑そうに振り向かれ、謝るしかないと思っていました。けれど次の駅で人が押し寄せたとき、その女性は息子の前に立つ壁になってくれました。

この電車に、息子を乗せるしかなかった

その日、俺は生後2か月の息子を連れて、妻の実家へ向かっていました。車を使えない事情があり、電車に乗るしかありませんでした。

乗った瞬間に、選択を間違えたと思いました。車内は人でいっぱいで、抱っこ紐の息子まで圧が届きそうでした。

俺は自分の体を少し丸め、息子の頭のまわりに腕を添えました。せめてこの子にだけは負担がかからないようにしたかったのです。

前の女性が、露骨に嫌な顔をした

揺れるたびに、抱っこ紐の留め具と俺の腕が、前に立つ女性の背中へ当たってしまいました。下がりたくても、後ろにも横にも動けません。

女性は何度か肩を引き、こちらを気にしていました。迷惑をかけていることは分かっていましたが、息子から手を離すことはできませんでした。

声をかけようとしても、周りの人の圧で体を支えるのが精一杯でした。俺は、次の駅まで何とか耐えるしかないと考えていました。

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