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自分から断ったカフェの前で、俺がひとり待ち続けていた理由

コラム

彼女からカフェに誘われたとき、本当はうれしかったです。なのに、期待している自分を見せたくなくて「その日は用事があるんだ」と返しました。あとから店の前まで行ったのに、声をかけることも、メッセージを送ることもできませんでした。

断ってしまった、本当の理由

彼女とは同じ部署で働いていました。雑談が続くと嬉しくて、自分から誘うきっかけを探していました。新しくできたカフェの話をしたのも、もう少し彼女と話したかったからです。

けれど、先に届いたのは彼女からの誘いでした。「今度できたカフェ、一緒に行きませんか」。うれしいはずなのに、すぐ受けると浮かれているのが伝わる気がしました。

俺は何の予定もないまま、「その日は用事があるんだ」と返しました。誘われたことが嬉しいのに、それを隠すために断る。今考えても、ずいぶん遠回りな返事でした。

取り戻したくて店へ向かった

送ったあと、自分の返事が冷たすぎたと分かりました。用事なんてありません。彼女の誘いがうれしかっただけでした。

「やっぱり行きたい」と送ろうとして、文面を消しました。自分から断ったあとでそんなことを言うのが、都合よく見える気がしたからです。

結局、店へ向かいました。彼女が来る可能性は低いと分かっていたのに、入口の脇で待ちました。会えたら謝れるかもしれない。そう考えて、店先の黒板を何度も読み返していました。

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