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「…ありがとう」とだけ言った私の、言えなかった本音

コラム

言えなかった言葉

本当は、「かわいいものが欲しかった」と言えばよかったのだと思います。アクセサリーでも、花でも、手紙でもよかった。高価なものを求めていたわけではありません。

ただ、5年も一緒にいるうちに、今さらそんなことを言うのがわがままに見えそうで、言い出せませんでした。彼が考えてくれたことまで否定するようで、怖かったのです。

その一方で、黙って受け取るたびに、彼はこれで喜んでいると思っているのかもしれない。そう考えると、私も彼に本音を渡してこなかったのだと分かりました。

そして...

私は、彼にメッセージを送りました。うまくまとまった文章ではありません。でも、「日用品が嫌なわけではない。ただ、誕生日にはもう少し特別に選ばれた感じが欲しかった」と書きました。

送ったあとも、すぐに楽にはなりませんでした。彼を責めたいわけではないからです。けれど、来年も同じ紙袋を受け取って、同じ顔で笑うほうがつらいと思いました。

洗剤のセットは、今も棚に並んでいます。使えば役に立つものです。でも、それとは別に、私は自分の気持ちも置きっぱなしにしていました。次の誕生日を迎える前に、ちゃんと伝えられてよかったと思いたいです。

(20代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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