
私のだけ通知オフにしていた彼が、「一番多いの、君だったから」と言った
コラム
「一番多いの、君だったから」
数日後、駅前のカフェで向かい合いました。私はカップを両手で包みながら切り出しました。
「通知、切ってるでしょ」
「私のだけ」
彼はカップを置いてから答えました。
「嫌だからとかじゃないんだ」
「一番多いの、君だったから」
一番多い。トーク画面を開けば、並んでいるのはたしかに私の吹き出しばかりでした。
「……そっか」
「迷惑だったんだね」
「迷惑とかじゃなくて」
彼が続けようとしましたが、私はコーヒーを飲み干して「大丈夫」と笑いました。
そして...
カフェを出て、バスの窓に額を寄せました。トーク画面を開くと、最後のやりとりは数日前のままでした。全部既読がついて、全部短い返信でした。
送信欄に「送りすぎてたよね、ごめん」と打ちかけて、消しました。
(20代女性・事務職)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























