
「気持ちだけ受け取っておきます」でお菓子を断り続けた私が、同期に頭を下げた理由
コラム
先輩から聞かされた一言
締め切りの2日前、私は取引先へのメールに、古い金額表を添付して送ってしまいました。担当者からの返信で気づいた時には、フロアの空気がざわついていました。頭の中では、上司にどう説明するかで埋まっていました。
そこへ来たのは彼女ではなく、私も面識のある先輩でした。「私から取引先に連絡するから、正しい金額表を今から作って」と告げて、フォローの電話まで代わってくれました。
話が片付いたあと、先輩はカップを片付けながら「同期があなたのこと心配して相談してきたのよ。あの子、口では言わないけど、あなたが受け取らないの、ずっと気にしてたわよ」とだけ言い残しました。
そして...
翌日、私は彼女の席まで行って頭を下げました。「あのとき助けてもらって、ありがとうございました」と伝えて、それから「お菓子を受け取らなかったのは、私の意地でした」と続けました。
彼女は「私はなにもしていないよ」と手を振りましたが、先輩に打ち明けてくれたのは彼女だと、私は知っていました。それから彼女は、休憩室で袋を配る代わりに、席まで来て私に一言添えるようになりました。
私はその袋を手のひらに乗せて、短くお礼を返します。認められる働き方が、1つではなかったのだと、今は思っています。
(20代女性・営業事務)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)



























