
「元気にしてる?」と送っただけの俺が、返事より先に手放した物
コラム
送った俺と、置いていく袋
文面は、少なく整えました。挨拶も、体調を気にする言葉も、余計だと思いました。ただ「元気にしてる?」とだけ打ち、送信ボタンを押しました。押した直後、返事を待ってはいけない、と自分に言い聞かせました。この一言は、彼女への確認のためではなく、俺自身に区切りをつけるための一言でした。メッセージには、読まれた印もないままです。俺は財布からプリクラを取り出して、他の判断のつかない物と、袋にまとめて入れました。
そして...
引越しの荷造りを終えた部屋には、俺が持っていく段ボールと、この街に置いていく袋とが、はっきりと分かれていました。プリクラは置いていく袋にあり、返事はまだ、届いていません。それでいいのだと、今の俺は思っています。
(20代男性・会社員)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)



























