
「今なにしてる?」と送ってきた大学の同期に、返事ができなくなった話
コラム
「駅前来れる?
」これまで続いた同期からの連絡。私はもう、通知を切りました。学生時代のノリと今の暮らしの距離感が、この人にはわからないのです。息子の寝かしつけを終えて手にしたスマホに、大学時代の同期からの通知が続けざまに重なっていました。
大学の同期からの通知
リビングのソファに腰を下ろした私は、寝室のドア越しに息子の寝息を聞きながら、スマホを開きました。大学時代の同期とはSNSで半年前につながり直して以来、たまに近況を送り合うだけの間柄です。画面に届いた通知は、彼からのものでした。「今なにしてる?」の一言だけです。
昔と同じ調子のメッセージ
翌日、洗い物をしていると2通目が届きました。「明日空いてる?」だけの、また用件のない一言です。返事を組み立てているうちに、3通目が来ました。「駅前来れる?」。片手にスポンジを持ったまま、リビングに散らかった息子のおもちゃを見つめました。学生時代ならこの誘いに応じて会いに行けたのかもしれません。夫と幼い息子との暮らしを、この人はどこまで知っているのだろう。頭で組み立てた返事のどれもが、今の私の指では打てない言い回しでした。何かが違うと、気づきかけていました。
次のページへ
通知欄を閉じるまで

























