
推しのライブ当選で、親友との約束を忘れた私
コラム
ライブの後、彼との関係は少しずつ薄れていきました。
SNSに載せた1枚の写真と引き換えに、私が何を失ったのか、その重さを知るのはずっと後のことでした。当選メールを開いた瞬間、私の頭に浮かんだのは、一緒に申し込んだ友達の顔ではありませんでした。
気になっていた彼と、同じ推し
職場の休憩室で、彼が携帯の画面に映していたのは、私が長年応援しているアーティストのミュージックビデオでした。それをきっかけに、2人で音楽の話を交わすようになったのです。親友と申込画面の前で「2人で行こう」と言い合ったのは、彼と話すようになる少し前のこと。その時は私も本心で頷いていました。ところが当選メールが届いた瞬間、真っ先に脳裏をよぎったのは、彼と一緒に会場に立つ光景のほうでした。
送信ボタンを押した「一緒に行かない?」
「一緒に行かない?」と彼にメッセージを送るまで、3日かかりました。返事は「まじで?行きたい」の一言でした。その画面を見た時、私は親友のことより、彼の隣で曲を聞く自分のことを考えていました。親友には悪いと思いましたが、彼と行くほうが楽しそうに思えたのです。「ごめん、ほかの人と行くことになっちゃった」とだけ送り、詳しい理由はぼかしました。
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SNSに写真を載せた日

























