
寝坊を隠して30分遅刻した私が、待たせた友人のために選んだ寄り道
コラム
「寝坊した」と正直に送る勇気が出ないまま、私は時間の報告だけを重ねました。合流して最初に口をついたのも、言い訳のほうです。
玄関の鍵を閉めた時点で、約束の時間には間に合わないとわかっていました。
家を出る前から決まっていた遅刻
友人と駅前の広場で会って、雑貨店を回る予定の日でした。目覚ましを何度も止めてしまった私は、支度の途中で「ごめん、少し遅れる」と送りました。「わかった」と短い返事がつきました。彼女は怒っているだろうか。画面の文字だけでは読み取れないまま、私は駅への道を早歩きで進みました。
寝坊を隠したまま選んだ寄り道
電車を降りると、改札の先にあの店の看板が見えました。前に友人が飲んでみたいと話していた、果実のお茶の店です。ここで買っていけば、少しは埋め合わせになる。そう考えて列の最後尾につき、「あと10分くらい」と送りました。列は思ったより進みませんでした。「寝坊した」と打ちかけて、やめました。前にも遅れて呆れられたことがあり、またルーズだと思われるのが怖かったのです。最初に送った「ごめん」は、理由を隠した形だけの謝罪でした。代わりに送ったのは「今飲み物並んでる」でした。
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差し出したカップと本当の順番

























