上司の席へ先に向かった私。伝えたのは、同期のミスではありませんでした

コラム

印刷機が書類を吐き出す音を聞きながら、私は自分が書いた日付の欄をもう一度見ていました。本当は、あの書類について話すことがもう1つ残っていました。エレベーターの前で問われたとき、私はそれを飲み込んで、開いた扉に先に乗りました。

見ないまま日付を書きました

同期の彼女とは席が隣で、互いの注文書を確かめ合う係でした。その日は手が回らず、回ってきた書類をよく見ないまま、確認欄に日付を書いて返しました。見たことにして通したのは、これが初めてでした。数が違うと分かったのは、彼女が直し方を調べ始めたときです。確かめたと書いた人間が、確かめていなかったのです。

先に立ったのは、逃げたからです

声をかけようとして、やめました。私も見ていなかったと伝えれば、責任を分けてと頼んでいるように聞こえる気がしたからです。私は書類を持って上司の席へ行き、数が違うことと、中身を見ないまま日付を書いたことを話しました。上司は話を聞くと、書類を持って彼女の席へ行きました。そこで「注文の数、もう一度だけ見せてもらえる?」と言うのが聞こえました。

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