「田舎者だから何も知らないんだね」と笑われた私が、試食会でつかんだチャンス

コラム

会議室の空気が変わった

「昼と夜の寒暖差が大きい土地なので、甘みが乗りやすいんです。私の実家も近くで畑をやっていたので、同じような野菜を育てていました」。部長は野菜と私を見比べて、大きくうなずきました。「その視点、次の企画にも入れてみよう。あなたにも参加してもらえる?」。拍手をしてくれる人もいました。流行のカフェは知らなくても、そのカフェに並ぶ野菜の味がどこから来るのかは、誰よりも知っていました。視界の端で、同僚が下を向くのが見えました。

そして...

帰り際、ロッカーの前で同僚が待っていました。「知らないのは、私のほうだった。ごめんなさい」。うつむいたままの謝罪でした。私は少し迷ってから答えました。「じゃあ今度、一緒においしい店を探しましょう」。任された企画の資料には、彼女が調べてくれたお店の情報も並んでいます。流行と畑、どちらの知識も商品になるのだと思います。

(20代女性・食品メーカー勤務)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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