何でも相談していた友人にだけ、私が急に敬語を使い始めた理由

コラム

言葉だけ変えてしまった

その後も、彼女から器の写真が届きました。

以前なら、

「かわいい!その色どうやったの?」

とすぐ聞いていたと思います。

でも、そこからまた何でも頼る自分に戻る気がして、

「ありがとうございます。とても素敵ですね。」

とだけ返しました。

距離を置きたいわけではないのに、送る言葉だけを見ると、距離を取ろうとしているようにしか見えません。

そのことには自分でも気づいていました。

それでも、急に元の話し方へ戻したら、何も変えられなかったような気がして、やめられませんでした。

数日後、彼女からメッセージが来ました。

「私、何か気に障ること言ったかな。よかったら教えてほしい」

そこまで不安にさせていたとは思っていませんでした。

すぐに謝ればいいのに、説明を書けば書くほど言い訳のように見えて、何度か書き直しました。

その日の夜、ようやく送りました。

「距離を置きたかったわけじゃないんです。頼ってばかりの自分が嫌になって、言葉だけ先に直そうとしました」

何でも彼女に聞いていたこと。

敬語にすれば、自分で考えてから連絡できると思ったこと。

理由を話さずに態度だけ変えたせいで、彼女を不安にさせてしまったことも書きました。

返ってきたのは、

「敬語やめてとは言わない。でも器の話は今までどおりしたい」

という言葉でした。

そして...

次の教室では、彼女と隣の席になりました。

いつもの癖で、

「どっちがいいと思いますか」

と聞きかけました。

でも、今回は先に自分で決めました。

「私はこっちにする」

そう言うと、彼女は、

「いいと思う」

と笑いました。

今も敬語が混じることはあります。

ただ、聞くことをやめるために言葉を固くするのはやめました。

分からないことは相談する。自分で決められることは、先に自分で考える。

変えたかったのは彼女との距離ではなく、自分が頼る順番だったのだと、今は分かっています。

(20代女性・販売員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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