「お父さん」と呼び始めた私が、父に学校の紙を渡せなかった理由

コラム

代わりに頼んだ相手

課題の期限が近づき、私は通学路にある自転車屋の店主に仕事の話を聞きました。紙が完成しても、家では課題について話しませんでした。

それでも食卓に置いたのは、父に見てほしい気持ちが残っていたからだと思います。

「あの紙、読んだよ」

父にそう言われたとき、私は答えました。

「お父さん、忙しいって言ってたでしょ」

父があの日の電話を思い出したのは、そのときでした。

そして...

「聞いてくれたら、時間取ったよ」

父にそう言われ、私はうなずきました。忙しいという言葉だけを聞いて、頼めないと自分で決めてしまっていたことが分かりました。

呼び方は今も「お父さん」のままです。でも、あのとき渡せなかった紙のことを考えると、次に頼みたいことができたときは、居間の入口から引き返す前に声をかけたいと思っています。

(10代女性・中学生)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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