
希望写真どおりに切ったつもりだった僕、店長に「普段の手入れは聞いた?」と言われて気づいたこと
コラム
奥へ呼ばれて、はじめて飲み込めたこと
「できるかどうかじゃなくて、家で私にもできる髪型なのかを知りたかったんです」
そう返されて、僕は店長を呼びに行きました。事情を聞いた店長は、お客さまに「切る前に、普段どのくらい手をかけられるか伺うべきでした」と伝え、2つの案を出しました。
奥へ呼ばれたのはそのあとです。店長は開口一番、「普段の手入れは聞いた?」と言いました。そのあと「その人が明日も自分で作れるかどうかまで話して、はじめてカウンセリングじゃない?」とも言われています。
間違ったカットをしたわけではありません。写真にも近い形は出せています。それでも「あの人は、毎日アイロンを持つ人じゃなかったんだよ」と言われて、ようやく飲み込めました。
鏡の前へ戻り、直す前に先へお伝えしました。「写真とは少し違います。でも、明日ご自身で乾かしたときは、こちらのほうが近い形になります」
「それなら、そちらでお願いします」とお返事をいただきました。
そして...
それ以来、自分のカウンセリングでは最初に「朝、髪にどのくらい時間をかけられますか」と聞くようにしています。写真を出していただいたら、その髪型がどうやって作られているかも、切る前に口に出してお伝えします。
あのお客さまがもう一度僕を選ばれるかどうかは、僕が決めることではありません。それでも今日も、その質問から座っていただいています。
(20代男性・美容師)
本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。
(ハウコレ編集部)
























