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恋が原因で仕事が手につかない...それは違います。

コラム

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川口美樹


あなたは、恋愛感情が仕事の邪魔になったことがありますか?


職場恋愛を体験したことがある人ならなおさら、この「彼のことを考えすぎて、仕事に集中できない」病に陥ってしまったことがあることでしょう。


僕は企業勤めをしたことがありませんので、あなたと少し状況は違うかもしれませんが、それでも好きになった人のことが気になりすぎて、仕事が手につかなくなったことが過去に一度だけあります。


当然、その時の仕事のパフォーマンスは著しく下がりました。クライアントさんにはご迷惑をかけたことでしょう。とっても反省しています。


もしサッカー日本代表の本田圭佑選手が、好きな人ができたからと言って、試合中のパフォーマンスが下がったとしたら?プロとして失格ですよね。


「いや、私に本田圭佑レベルのプロフェッショナリズムを求められても困るし」と思われた方もいるかもしれません。確かにその通り。それは困ります。どれだけ意識が高いんだと。


それでもですね、恋が原因で仕事が手につかない、は100%言い訳であると言わざるを得ないのです。

仕事が手につかないのは、本当に恋が原因?

僕自身の体験からも当てはまることなので、自信を持って申し上げたいのですが、その症状に陥るのって「単純に仕事がひまだから」じゃないですか?


誤解のないようにもう少し正確にいいましょう。仕事中に恋愛のことで悩んでいる暇がある、これが本当の原因なんじゃないかと思うのです。


さっき本田選手の例をあげたのは、仕事にもっとプロ意識を持て、ということを引き合いに出したかったのではなく、そもそも試合中だったらそれどころじゃないだろう、ってことがいいたかったからなんです。


職場恋愛だろうがなんだろうが、その人と対面している時以外は、仕事中にその人のことを考える必要はないわけですから、仕事のことを考えればいいのです。


だけどもそれができない。つまりは、「仕事で考えるべきことがそんなにない=ひま」なんじゃないかと思うんでうすね。


実際に僕の場合はそうでした。その時は、仕事があまりうまくいってない時で、正直「ひま」だったんですね。だからその人のことを考えていられる余裕があったんです。


しかし、いま思い返してみれば、ひまだったからこそ、その人のことに関して積極的に悩もうとしていたのかもしれないのです。もっと言えば、僕は仕事がひまだから、恋をして少しでも日々を充実させようとし方のかもしれない。そう考えると人間心理というものは恐ろしいですね。

恋は本来、仕事の邪魔者ではなく、加速装置であるべきだ

また一方で、別のケースもありました。それは今の妻が彼女になる前の時の話です。その時の「恋」は僕の仕事を邪魔をすることはありませんでした。


それどころか、「あの子にかっこいいところを見せたい」という思いがわき、仕事をより一層頑張ろうという気持ちになったのです。


そしてそのモチベーションは結婚をした今でも継続しています。僕の今の仕事を頑張る理由は、ざっくりいって「お金欲しい」が半分、「妻にええカッコしたい」が半分です。


では過去に仕事のパフォーマンスが落ちた時の恋との違いはなんだったのか?ここには明確に違いがあります。


先ほど「その頃は仕事があまり上手くいってなかった」と言いましたが、そのころの自分は仕事の目標も、将来のあり方も不明瞭でした。だから僕は「恋をすることに逃げた」んです。


こういう時、恋は仕事の邪魔者になろうとします。仕事でワクワクドキドキできてないなら、『恋愛感情でワクワクドキドキしちゃえよー』、とこう囁いてくるわけですね。そして自分の感情をあっちこっちにふり回してきます。


逆に、仕事の目標、将来のあり方が明確な時にする恋は、仕事の加速装置になってくれます。仕事を頑張る理由とパワーをくれるのです。目指す方向が決まってるので、その恋に振り回されることがなく、むしろ活用できるんです。

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