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彼女に「家にいる」と嘘をつくため少し前の写真を使い回した俺が、壁の時計に足をすくわれた日曜

カップル

既読をつけたまま固まった指

「時計ズレてるよ」。彼女から届いたその一言を見たとき、指が動かなくなりました。画面を閉じて、送った写真を改めて開きます。写真の中の時計と今の時刻が、大きくズレている。言い訳はもう浮かびません。

「ごめん、友達とビリヤードにいる」。観念して、そう打ち込みました。既読がつくまでの数秒が、嫌に長く感じます。遊びに行ったことよりも、とっさに写真でごまかそうとした自分の浅さの方が、ずっと恥ずかしかったのです。

そして...

届いた返信には「遊びに行くのはいいけど、嘘の写真は信用なくすよ」とありました。怒鳴られるより、その一行の方がよほどこたえました。俺は「本当にごめん」とだけ返しました。

壁の時計に足をすくわれた、なんて笑い話にできる日はいつか来るのかもしれません。ただ、その日が来るまでは、「今どこ?」と聞かれたときに写真で返すことは、もうしないと決めました。ごまかせる自分よりも、ちゃんと言葉で返せる自分の方が、彼女の隣に置いてもらえる気がしたからです。

(20代男性・技術職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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