
「彼女の手料理なんて食べたことないです」と言った彼。職場で同僚が開けた弁当箱は、私が詰めたものでした
カップル
洗い物の途中で聞いたこと
仕事を終えて部屋に戻り、自分の弁当箱を洗っていると、あとから帰ってきた彼が空の弁当箱を流しに置きました。ふたを開けると、ご飯粒1つ残っていません。
洗い物をしながら、背中越しに聞きました。
「冷凍を詰めただけ、なんだね」
少し間があって、彼の声が返ってきました。
「ごめん。あれしか思いつかなかった」
振り返ると、テーブルの上にはスマホが伏せて置かれ、彼はこちらを見ていました。それ以上の説明はありません。「あれしか」の意味を聞き返そうとして、やめてしまいました。理由を聞けば、自分のほうがもっと嫌な言い方をしてしまいそうだったからです。
そして...
流しに向き直り、スポンジで弁当箱をこすりながら、明日の分をどうするか考えていました。作るのをやめれば、少しは気持ちが伝わるかもしれません。それでも冷蔵庫を開けると、手は自然に卵を2つ取り出していました。
冷凍を詰めただけと言ったお弁当を、どうして彼は毎日きれいに食べきってくるのか。その答えは、まだ聞けていませんでした。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)




























