毎日車で弁当を食べていた俺。同僚の前で恋人の手料理を隠し続けた理由

カップル

言えなかった「あれしか」の中身

部屋に戻ると、彼女は流しで弁当箱を洗っていました。背中越しに聞こえたのは、短い一言。

「冷凍を詰めただけ、なんだね」

スマホを伏せてテーブルに置き、少し間を置いて答えました。

「ごめん。あれしか思いつかなかった」

先輩の冗談のことも、車で食べていることも、話せば言い訳に聞こえる気がしました。それに、約束を守るためだったと言えば、頼んだ彼女のせいにしているようにも思えたのです。結局、それ以上の説明は飲み込みました。

振り返った彼女と目が合いましたが、彼女はそのまま流しに向き直りました。

そして...

次の日も、弁当袋を持って車へ向かいました。包みをほどくと、いつもと同じ巻き方の卵焼きが入っていました。食べ終えてから、彼女にメッセージを打ちました。

「帰ったら、昨日のこと全部話させて。先輩にだけは、俺たちのこと話してもいいか相談したい」

送信したあと、空になった弁当箱を膝の上に置いたまま、既読がつくのを待ちました。

(20代男性・会社員)

本記事は、読者アンケートに寄せられた実体験をもとにした本人視点の記事を参考に、相手側の心情を想定して制作しています。実際の相手本人への取材ではなく、編集部による解釈を含みます。

(ハウコレ編集部)

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