
「その話はまた今度な」私の恋愛相談だけ最後まで聞かない彼に、ずっと傷ついていた
ライフスタイル
ほかの同期の恋愛相談にはとことん付き合う彼が、私のときだけは決まって途中で切り上げました。そのそっけなさの意味を、私はずっと取り違えていたのです。
自販機の前で足を止めた彼が、缶コーヒーを二本買って、一本を私の手に押し込みました。受け取った缶のあたたかさだけが、やけにはっきりと手のひらに残ります。同期の中でいちばん頼れる人のはずなのに、この帰り道はいつも、少しだけ居心地が悪くなります。
いちばん話せる相手のはずだった
入社してからずっと、彼とは帰る方向が同じでした。仕事の愚痴も将来の不安も、彼に話すと不思議と軽くなります。いつからか、彼はただの同期とは違う存在になっていました。だからこそ、ほかに気になる人ができて迷ったときも、真っ先に打ち明けたのは彼でした。
「最近ちょっと、相談したいことがあって」
そう切り出した私に、彼は「その話はまた今度な」とだけ返します。続けて「それより、来週の資料もう見た?」と、話はあっさり仕事へ移っていきました。
私のときだけ、話が終わる
彼は、ほかの同期の恋の相談にはとことん付き合う人です。後輩の失恋にも、何度もうなずいて耳を傾けていました。それなのに、私の恋の話になると、決まって途中で切り上げてしまいます。何度目かのとき、思いきって聞いてみました。
「ほかの子の相談には乗るのに、どうして私のときだけ?」
彼は少し黙ってから、「……それは、俺には無理なんだよ」と答えました。理由はわからないまま、置いていかれた気持ちだけが残ります。
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距離を置こうと決めた
























