おしゃれと恋で もっとかわいく - ハウコレ
SP用検索ボタン
メニューはこちら

検索


トレンド ワード

    「その話はまた今度な」私の恋愛相談だけ最後まで聞かない彼に、ずっと傷ついていた

    ライフスタイル

    ほかの同期の恋愛相談にはとことん付き合う彼が、私のときだけは決まって途中で切り上げました。そのそっけなさの意味を、私はずっと取り違えていたのです。

    自販機の前で足を止めた彼が、缶コーヒーを二本買って、一本を私の手に押し込みました。受け取った缶のあたたかさだけが、やけにはっきりと手のひらに残ります。同期の中でいちばん頼れる人のはずなのに、この帰り道はいつも、少しだけ居心地が悪くなります。

    いちばん話せる相手のはずだった

    入社してからずっと、彼とは帰る方向が同じでした。仕事の愚痴も将来の不安も、彼に話すと不思議と軽くなります。いつからか、彼はただの同期とは違う存在になっていました。だからこそ、ほかに気になる人ができて迷ったときも、真っ先に打ち明けたのは彼でした。

    「最近ちょっと、相談したいことがあって」

    そう切り出した私に、彼は「その話はまた今度な」とだけ返します。続けて「それより、来週の資料もう見た?」と、話はあっさり仕事へ移っていきました。

    私のときだけ、話が終わる

    彼は、ほかの同期の恋の相談にはとことん付き合う人です。後輩の失恋にも、何度もうなずいて耳を傾けていました。それなのに、私の恋の話になると、決まって途中で切り上げてしまいます。何度目かのとき、思いきって聞いてみました。

    「ほかの子の相談には乗るのに、どうして私のときだけ?」

    彼は少し黙ってから、「……それは、俺には無理なんだよ」と答えました。理由はわからないまま、置いていかれた気持ちだけが残ります。

    • X
    • Line