
「ちゃんと毎日読んでる」スタンプに逃げていた自分が、彼女への想いを初めて文字にした夜
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口下手なことは自覚していました。でも「それくらいわかってくれているだろう」という甘えが、いつしか習慣になっていたことには気づいていませんでした。彼女からの一言が、そんな自分をそっと映し出すことになりました。
言葉にするより、スタンプのほうが楽だった
もともと、気持ちを言葉にするのが得意ではありませんでした。うまく伝えようとするほど、何が正しいのかわからなくなってしまって、結局スタンプを送って終わりにしていました。彼女のメッセージはいつも丁寧で、読むたびに「ちゃんと返さなければ」と思うのに、いざ文字を打ち始めると言葉が出てこなくて。「これじゃ変かな」「重く聞こえるかな」と考えているうちに、結局スタンプでごまかしてしまう。そのくり返しでした。彼女が少し寂しそうにしているのは薄々感じていました。でも、どう言えばいいのかわからなくて、向き合うことを後回しにし続けていたのだと思います。
彼女からのメッセージに、胸がずきりとした
ある夜、彼女からこんなメッセージが届きました。
「ねえ、スタンプだけで返事するのやめてほしいな。ちょっと寂しいよ」
読んだ瞬間、胸がずきりとしました。責めているというより、傷ついているように感じられて、それがかえって刺さりました。既読をつけたまま、すぐに返信することができませんでした。何か言葉を返そうとするたびに、「こんなんじゃ足りない」「言い訳に聞こえるかも」と、打っては消すくり返しが続きました。
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何度も書いて、消して、また書いた
























