
彼「俺、サプライズ苦手なんだよね」→当日まさかの“別の予定”が発覚…私の一言で全部ひっくり返った話
コラム
彼の"軽すぎる一言"と、周囲の反応
このまま黙っていても何も変わらない。私は静かに店員さんへ声をかけました。「お誕生日おめでとうございます。実は私も、今日が誕生日なんです」。店員さんが「えっ、本当ですか!?」と目を丸くしたその時、彼が笑いながら口を開いたのです。
「あー、俺サプライズとか苦手だからさ。ついでに一緒にお祝いしたらいいかなーって」
その瞬間、店内の空気が凍りつきました。常連らしきお客さんたちが顔を見合わせ、店員さんは明らかに困惑した表情を浮かべています。「ついでって......」。誰かが小さく呟いた声が、妙に耳に残りました。
そして...
次の瞬間から、お店の人たちが動き出しました。店員さんの一人が「ケーキ買ってくる!」と飛び出していき、厨房からは「ステーキ焼くから待ってて!」という声が聞こえてきたのです。
驚く私の前に、見知らぬ女性のお客さんがそっと近づいてきました。「これ、本当はみなみちゃんに渡そうと思ってたんだけど……よかったら使って」。そう言って、可愛らしいポーチを手渡してくれたのです。私が戸惑っていると、「みなみちゃんにはまた来年買ってくるから大丈夫」と笑ってくれました。
店の端では、年配の常連さんが彼を呼び止め、「大事な彼女なんだから、ちゃんと祝ってあげなよ」と静かに諭している姿も見えました。彼はうつむいたまま、何度も頷いていたようです。
その夜、見知らぬ人たちが私のために歌ってくれた「Happy Birthday」は、今でも忘れられません。彼が用意できなかったものを、お店の人たちが代わりに届けてくれた——その温かさに、私は涙が止まりませんでした。
あれから私は、一人でもあのお店に通うようになりました。今では「いつもの席空いてるよ」と声をかけてもらえるほどの常連です。彼との関係はその後いろいろありましたが、あの夜出会った人たちとのつながりは、今も私の大切な宝物になっています。
(20代女性・看護師)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























