
夫に「お前に似たら子供がかわいそう」と笑われた私→分娩室で私が"パパに似てね"と祈り続けたら…
コラム
妊娠がわかったとき、夫はとても喜んでくれました。けれどそのころから、夫の冗談が始まったのです。
「お前に似たらブスだな」。笑いながら言うその言葉を、私はいつも笑って受け流していました。でも本当は、毎回そのたびに、心の中で泣いていました。
笑顔の裏で積み重なっていく言葉
「子供はどっちに似るかな」。そんな何気ない会話のたびに、夫は決まってこう言いました。「お前に似たらかわいそう」。
友人の前でも、義両親の前でも、同じような冗談を繰り返すのです。周囲は苦笑いをしていましたが、夫は場が盛り上がっていると思っているようでした。
私が少し表情を曇らせて一度だけ「もう、やめてよ」と言ったことがあります。けれど夫は「そんな怒んなよ」と笑い飛ばしていました。だから私は、笑うことにしたのです。傷ついていることを悟られないように。
お腹の子に話しかけた夜
妊娠8ヶ月を過ぎたころ、お腹はずいぶん大きくなっていました。夫が寝たあと、私はよくお腹に手を当てて話しかけていました。「パパに似てね」と。
自分の容姿にコンプレックスがあったわけではありません。ただ、この子が生まれてきたとき、夫に「やっぱりお前に似たな」と言われるのが怖かったのです。
いつか夫の冗談が、子どもにも向くのではないかと思うと心が痛みました。「パパに似ますように」と願うことだけが、私にできる精一杯の祈りでした。
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陣痛の中で、口をついて出た言葉

























