
引き止められることを期待して彼女に送った「別れよう」→別れを告げたはずの僕が、切られた側だった
コラム
自分から別れを切り出せば、主導権は自分にあると思っていました。泣かれて、引き止められて、それでも決意を貫く。そんな展開を、どこかで想像していたのかもしれません。けれど現実は、まったく違うものでした。
軽い気持ちで送った一行
彼女と付き合って2年。最近は会話も減り、他に気になる人ができ始めていました。「ちゃんと伝えなきゃ」と思いながらも、面と向かって言う勇気はなく、LINEで済ませようとしたのです。
「別れよう。他に好きな人ができた」
送ったあと、少しだけ心臓が跳ねました。
でも、どこかで安心もしていました。きっと長文の返信が来る。泣きながら電話がかかってくる。そうしたら、優しく諭して終わりにしよう。そんなふうに、身勝手な筋書きを描いていたのです。
想定外の二文字
既読がつきました。長い返信がくる。そう身構えた瞬間、届いたのはたった二文字。
「了解」
一瞬、意味がわかりませんでした。2年付き合って、「了解」。怒りでもない。悲しみでもない。ただの事務連絡のような返事。スマホを持つ手が、自分でも驚くほど震えていたことを覚えています。こんなはずじゃなかった、と心の中で何度もつぶやいていました。
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崩れたのは、僕の方だった

























