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10年前に「来なくていいよw」とLINEした相手が業界で注目される存在に→名刺交換を求めたら「来なくていいよって言ってくれた方ですよね」と笑顔で返された

コラム

10年後、同窓会の会場で

それから10年。別の幹事が企画した同窓会に参加すると、会場のあちこちでざわめきが起きていました。聞けば、あの子、かつて私が「来なくていいよ」と送った相手が、大手企業のエースとして業界紙にも載るほど活躍しているというのです。

「すごいな、名刺もらいたいな」

素直にそう思いました。仕事のつながりが広がるかもしれない。そんな打算も正直ありました。意を決して近づき、できるだけ自然に声をかけたのです。

「お久しぶりです!」

そして...

その子は振り返ると、穏やかな笑顔を浮かべてこう言いました。

「あ、お久しぶりです。10年前に"来なくていいよ"って言ってくれた方ですよね」

柔らかい声のなかに、あの日のメッセージがそのまま残っていたのです。スクリーンショットが、きっと今も保存されている。用意していた名刺を差し出す手が止まりました。

あの日「w」ひとつで軽く扱った相手に、今さら「つながりたい」と差し出せるほど、私は厚かましくなれなかったのです。帰り道、10年前に送ったあのメッセージを思い返しながら、ようやく一つだけはっきりと感じたことがありました。

軽い一言は、送った側だけが忘れるのだということ。これからは、画面の向こうにいる相手の顔を思い浮かべてから、送信ボタンを押そう。そうひっそりと、心に決めたのでした。

(30代女性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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