
「あんたの服、いつも同じだよね」とバカにするママ友→子供の作文で"母の服の秘密"が明かされた日
コラム
いつも似たような服を着ている私を、ママ友は会うたびに笑いました。言い返す言葉はありましたが、飲み込み続けていました。まさかあの日、息子の言葉がすべてを変えるとは思ってもいませんでした。
笑われるたびに握りしめた手
保育園の送り迎えで会うたびに、そのママ友は私の服を見て何かしら言ってきます。「あれ、それ先週も着てなかった?」「ネットで安いのいっぱいあるよ?」。「悪気はない」という顔で平然と言ってくるので余計にこたえました。
私のクローゼットにあるのは、同じ形の無地のカットソー数枚と、くたびれたデニムが2本。確かに、おしゃれとは程遠い毎日です。でもそれには理由がありました。息子の学習塾の月謝、教材費、模試代。それらを捻出するために、自分の服にかけるお金はとうの昔に消えていたのです。
「うちのお下がりあげようか」
参観日の待ち時間、そのママ友がほかのお母さんたちの前で私に言いました。「ねえ、よかったらうちの着なくなった服あげようか? けっこういいブランドだよ」。周りに笑いが起きました。悪気があったのかなかったのか、正直分かりません。でも刺々しいその言葉に、ただその場で目を伏せているお母さんもいました。
「大丈夫、ありがとう」。そう答えるのが精一杯でした。帰り道、息子が「ママ、今日なんか元気ないね」と見上げてくるのに、涙をこらえて何もないかのように振る舞うのに必死でした。
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壇上で読まれた「お母さんの服」


























