
「正規じゃないんですよね」と見下す保護者→授業参観で子どもたちが見せた"ある行動"
コラム
非常勤講師という立場は、学校という場所では時に、見えない線引きをされることがある。それでも私は、目の前の子どもたちのために教壇に立ち続けてきた。
「正規じゃないんですよね」という視線
あれは、個人面談の場でのことだった。その保護者が開口一番に言ったのは、「先生って、正規じゃないんですよね」という一言。確認というより、値踏みに近い言い方だったと思う。
それ以来、懇談会で私が発言するたびに話題はどこかへ流れ、正規の教員の意見だけが自然と拾われるような空気ができていった。おかしいとは感じていた。
でもそれを指摘できる立場でもなく、自分にできることをするしかなかった。
教室の中だけは、違った
授業中の子どもたちは、私の肩書きなんて気にしない。発問に目を輝かせて、間違えても笑い飛ばして、またすぐ考える。その顔を見るたびに、ここに来る理由はこれだと思った。
どんなに会議で存在を軽く扱われても、教室のドアを開けると気持ちが切り替わった。一人ひとりの様子を見ながら授業を組み立てて、「あ、伝わった」と感じる瞬間を大切にしてきた。
それだけは、誰にも否定できないことだと、ずっと信じていた。
次のページへ
授業が終わった瞬間のこと
























