
「あんた方言丸出しで恥ずかしくないの?」と笑うママ友の前で、私の言葉にだけ笑顔を見せてくれた人がいた
コラム
夫の転勤で引っ越してきて3年。どうしても抜けない地元の方言を指摘されるたびに、私は少しずつ自分の言葉を飲み込むようになっていました。
ママ友の笑い声
保育園のママ友たちとの集まりでした。子どもの運動会の話で盛り上がっていたとき、つい「うちの子も昨日それやっとったよ」と口にしてしまいました。ふと場の空気が変わったのを感じます。ママ友のひとりが「あんた方言丸出しで恥ずかしくないの?」と笑いました。悪気はなかったのかもしれません。でも、周りのママたちがどう反応していいかわからずに浮かべた苦笑いが、胸の奥にじわりと広がっていきました。
言葉を選ぶ日々
それ以来、話す前に頭の中で標準語に変換する癖がつきました。テンポが遅くなり、言いたいことの半分も口から出てきません。ママ友たちの輪の中で、あいづちだけ打って黙っている自分がいます。家に帰ると娘が「ママ、今日元気ないね」と首をかしげました。「元気だよ」と返したものの、自分でも声がこわばっているのはわかっていました。方言は私の一部なのに、それを恥ずかしいものとして隠さなければいけないことが、何よりも苦しかったのです。
次のページへ
公園のベンチで

























