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「おはようございます」と送り始めた俺が、彼女に言えなかった祖母との最後の約束

コラム

「なんとなく」としか言えなかった理由

「なんで敬語なの?」と彼女に聞かれたとき、本当はちゃんと話すつもりでした。祖母のこと、手紙のこと、約束のこと。でも、口を開けば祖母の穏やかな笑顔が浮かんできて、声が詰まりそうになります。

結局、俺は「なんとなくだよ」と答えました。情けない返事でした。彼女の傷ついた顔を想像し、胃の奥がきゅっとなりました。伝えたい気持ちと、伝えたら崩れてしまう気持ちが、喉の奥でぶつかり合っていたのだと思います。

そして…

週末、部屋を訪ねてきた彼女が、祖母の写真に気づきました。そこで初めて、俺はたどたどしく全部を話しました。話しながら、自分でもわからないうちに目頭が熱くなりました。

彼女は何も言わずに、そっと手を握ってくれました。翌朝、彼女から届いた「おはようございます」の文字を見て、胸の奥が温かくなりました。丁寧な言葉の向こう側に、ちゃんと気持ちが届いている。祖母が伝えたかったのは、こういうことだったのかもしれません。これからも、少しぎこちなくても、この挨拶を続けていこうと思います。

(20代男性・会社員)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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