
彼から「通話していい?」。繋がった瞬間「ちょっと待ってて」と言われ、30分の沈黙の後に届いた一枚の写真の意味
コラム
付き合って1年と少し。久しぶりに彼から「通話していい?」とメッセージが届きました。電話に出た瞬間に告げられたひと言と、その後の長い沈黙が、今でも忘れられません。
久しぶりの「通話していい?」
夜9時過ぎ。スマホに彼からの通知が表示されました。「通話していい?」。たった一言でしたが、画面を見ながら少しだけ姿勢を正してしまったのを覚えています。最近は仕事が忙しいと言って、夜の通話が減っていたからです。すぐに「いいよ」と返すと、数秒後に着信。
「もしもし」と言いかけたところで、彼の声が聞こえました。「ちょっと待ってて」。少し息が上がっています。背景にはガサガサと服がこすれるような音と、遠くで誰かが呼ぶ声。「うん」と答えたのですが、私の声は届いていなかったようでした。
30分間の沈黙
通話はそのまま繋がったままでした。「もしもし?」と何度か呼びかけましたが、返事はありません。聞こえてくるのは、足音、扉の開閉音、誰かと話す彼の小さな声。仕事の電話だろうか、と最初は思いました。5分、10分、15分。画面の通話時間だけがどんどん伸びていきます。何があったのか聞きたくても彼に私の声は届いてないようです。30分が経った頃、ぷつっと通話が切れました。
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届いた一枚


























