
彼から「通話していい?」。繋がった瞬間「ちょっと待ってて」と言われ、30分の沈黙の後に届いた一枚の写真の意味
コラム
届いた一枚
すぐにメッセージが届きました。文字はなく、ただ写真が一枚。点滴のチューブの先にある、小さな子どもの手。そして、その指を握る彼の指でした。息を呑みました。子どもの手。彼の手。点滴。私が知らない光景でした。「これ誰の手?」と打ち込んだのですが、既読はつきません。彼に子どもがいるのか。誰かを病院に運んだのか。答えのないまま、画面を見つめる時間だけが続きました。
そして…
翌朝、彼から長いメッセージが来ました。「ごめん、説明する」から始まる文章でした。子どもは姉の息子で、姉は数年前に夫と別れて体調を崩している、急な発熱で病院に呼ばれた、と。姉のことも、甥のことも、私は1年付き合って一度も聞いたことがありませんでした。「言うタイミングがなかった」と彼は書いていました。タイミングがなかったのか、私には知らせたくなかったのか。あの30分の間、私が待っていた時間と、彼が病院で動いていた時間との間には、開いてしまった距離があるような気がしたのです。
(20代女性・保育士)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)




























