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「保育園に預けてまで」と笑った私が、復職した彼女の表情に気づいたこと

コラム

数日後に見た彼女の表情

しばらく彼女とすれ違わず、ほっとしている自分がいて、それも嫌でした。数日後、ロッカー前でまた一緒になりました。彼女はいつもより晴れやかな顔をしていました。私と目が合うと、彼女のほうから「おはよう」と笑顔で挨拶をしてくれました。私はやっと小さく「おはよう」と返しました。娘の手を引いて教室へ向かう彼女の背中を、私は見送ることしかできませんでした。先日の私の言葉が彼女にどう届いたのかは分かりません。それでも彼女は、自分のいる場所を確かめたように見えました。

そして...

その帰り道、公園のベンチに娘を座らせて、ぼんやりと空を見上げました。私が彼女に投げつけた言葉は、本当は彼女に向けたものではなかったのだと、少しずつわかってきました。「保育園に預けてまで働く意味ある?」と聞きたかったのは、自分自身に対してだったのです。「あなたの選択は本当に正しかったの?」と毎日小さな声で聞かれ続けていることへの苛立ちを、彼女にぶつけていたのだと思います。彼女には彼女の正解があり、私には私の正解があるはずなのに、彼女の正解を否定することでしか、自分の正解を信じられない私がいました。娘が「ママ、ブランコ」と袖を引きました。私は立ち上がって、娘と手をつなぎました。今日は、誰の人生でもない、私と娘の時間を生きようと思います。

(30代女性・専業主婦)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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