
結婚前夜、娘に「私を産んで後悔してる?」と聞かれて、20数年開けなかったフォルダを見せた話
コラム
結婚を1カ月後に控えた一人娘と暮らす56歳のパート主婦です。共働きで娘の幼少期を過ごし、忙しさにかまけて十分に向き合えなかった後悔が、ずっと心の隅にありました。新居へと旅立つ前夜、娘から思いがけない一言を投げかけられたのです。
後ろめたかった日々
娘が小さいころ、私は仕事と家事に追われていました。夫の帰りも遅く、娘とゆっくり向き合う時間が取れない毎日が続いていたのです。仕事から帰宅して、娘がすでに寝ている家でひとり夕食をかきこむ夜が何度もありました。「私はちゃんと母親をできているのだろうか」。そう自分に問いかけては、答えが見つからないまま朝を迎える、そんな日々を繰り返していました。
「お守り」と名づけたフォルダ
ある夜、夕飯の片づけを終えて娘の寝顔を見にいったとき、私はとっさにカメラを向けて1枚だけ撮りました。仕事で打ちのめされた帰り道に、その写真をそっと開いて見ると、「明日もこの子のために頑張ろう」と思えたのです。それからは、辛い夜のたびに娘の寝顔を撮るようになりました。フォルダ名は「お守り」。誰にも見せたことはありません。気がつけば20数年で、写真は何百枚にもなっていました。
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