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30年の現場で若手の女に頭を下げた俺、初めて自分が間違っていた朝

コラム

宙に投げ出された午前10時

半年が過ぎた晴れた日、俺は3階の足場で作業をしていました。突然、足元の金具が外れる感覚がして、視界が大きく傾きました。

落ちる、と思った瞬間、別の金具が引っかかって足場が止まりました。後で聞いたら、彼女が前夜に補強した予備の金具だったそうです。地上に降りた俺は、彼女の顔を見て、ようやく頭が下げられました。「悪かった。あんたの言う通りだった」。30年の現場人生で、若い奴に頭を下げたのは初めてでした。

そして...

翌朝の朝礼で、俺は現場全員の前で言い直しました。「女だ男だじゃねえ。安全に向き合うやつが現場で生き残る。俺はそれを忘れてた」。誰も笑いません。20人の視線が、ようやく俺をまっすぐ見ているのがわかりました。

家に帰った夜、娘から珍しく電話が来て「お父さん、最近どうしてる?」と聞かれました。「ちょっと、色々あってな」と返すのが精一杯でした。

(50代男性・大工)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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