
彼女が泣きそうな顔で教えてくれた語尾の違い→僕が3日間スマホにメモを取り続けた理由
コラム
観察した、彼女の小さな表情
翌日から、僕は意識して両方を使い分けました。素っ気ない「わかった」のあとに「いま、どっちだった?」と聞き、彼女の表情をメモしました。気づいたのは、彼女自身も無自覚なほど細かい変化があるということです。
「わかった」だけのとき、彼女は一瞬目線を落とします。眉が少し下がります。逆に「わかったー、まかせて」と返したときは、頬がふっと緩むのです。
3日目の夜、彼女が「もういいよ」と少し強い声で言いました。観察を続ける僕の態度が、彼女には不誠実に見えていることがわかりました。記録を取ること自体が、彼女を傷つけ始めていたのです。
そして...
その夜、お風呂から上がると、彼女がソファでスマホを手にしていました。画面はメモアプリ。全部見られていました。咄嗟に言い訳しそうになって、やめました。
「君のことを誤解したくないんだよ」それしか言えませんでした。
彼女はメモをスクロールしながら、何度かうなずいていました。「もういいよ、ばかじゃないの」返ってきた声は、もう怒っていませんでした。たぶん、語尾の違いを完璧に聞き分けられる日は来ません。それでも、彼女が言葉にできない小さな感情に、自分が鈍感でいるのは嫌だと思います。
メモはもう取りません。代わりに、彼女の顔をちゃんと見てから返事をすることに決めました。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























