
彼女の予定確認のはずが質問が止まらなかった夜。「取り調べ?」で我に返った話
コラム
「取り調べ?」のひとことで
彼女から届いた返信は、たったひとこと「取り調べ?」でした。画面の上のその短いメッセージを見た瞬間、俺は画面の前で何も打てなくなりました。
ああ、やってしまった。冷静になればわかることでした。彼女は明日の予定を共有してくれただけで、何も悪いことはしていなかった。それなのに俺は、同期から聞いた話を勝手に重ねて、彼女を疑うような言葉を投げ続けていたのです。
すぐに何か返信したかったのに、何を打てばいいか思いつきませんでした。「ごめん」と打って消し、「心配だっただけ」と打って消し、結局送ったのは「......気をつけて楽しんで」のひとことだけ。自分の情けなさを全部詰め込んだようなメッセージだったと思います。
返信が来ました。「心配ならそう言えばいいのに」短いメッセージに、彼女の優しさが滲んでいて、なおさら申し訳なくなったのです。
そして...
俺は「ごめん」のスタンプを送ってから、「ちょっと不安だったから聞いちゃった」と本音を打ち明けました。彼女からはすぐ返事は来ませんでしたが、翌朝に「おやすみ」のスタンプが届いていました。
翌日の夕方、彼女から友達と一緒の写真が送られてきました。「カフェ楽しかったよ、今帰り」というメッセージとともに。俺は何度も「ありがとう」を打ち直して、結局シンプルに送ったのです。
ふと、自分が彼女に何を求めていたのか考えました。同期の話に動揺して、彼女を信じることより、彼女から証拠を引き出すことに必死になっていた自分。そんなことを彼女が望んでいないのは、わかりきっていたはずなのに。
明日彼女に会ったら、ちゃんと言葉で謝ろう。心配だったと、不安だったと、ちゃんと自分の口から伝えようと、その夜俺は決めたのです。
(20代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























