
「自分は息子を守っているつもりだった」夫を諦めかけた私が、息子の涙で気づいたこと
コラム
「ママだけずるい」
息子は組み立てかけのブロックを離して、その場で泣き出しました。
「ママだけずるい。僕も見たい」
涙で顔をくしゃくしゃにして、息子は私を真っ直ぐに見上げていたのです。
私は、すぐには言葉を返せずにいました。ママだけずるい。その言葉が、私の中にずっとあったものを全部ひっくり返したのです。自分は息子を守っているつもりだった。でも息子には、自分の正しさを押し付けるだけの母親に見えていたのかもしれません。
ママ友は黙ってスマホをしまい、自分のお嬢さんを抱き上げて話を逸らしてくれました。
そして...
玄関で別れる時、私はママ友に「ごめんね、さっきの言い方」とだけ伝えました。彼女は穏やかに「ううん、気にしないで」と返してくれました。
その夜、息子が眠ってからソファでスマホをいじる夫を見つめながら、思いました。
翌朝、息子に「動画、ママと一緒に見ようか」と声をかけました。息子は驚いた顔をして、それからゆっくりとうなずきました。
息子を守る盾のつもりだったルールは、息子を縛る鎖でもあったのかもしれません。少しずつ、息子と一緒に決めていけたら。あの日の息子の涙を、私はこれから何度でも思い出すと思います。
(30代女性・専業主婦)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)


























