
「子連れは迷惑でしょ」と睨まれた美術館で、隣に立った学芸員が見せた行動
コラム
3歳の娘と訪れた美術館で、見知らぬ女性に冷たい言葉を投げかけられた私。下を向きかけたそのとき、隣に立ってくれた学芸員さんの行動が、いまも記憶に残っています。
私は3歳の娘を持つ会社員です。仕事に追われる毎日のなかで、休日くらいは娘の世界を広げたいと、以前から気になっていた美術館へ二人で出かけました。人もまばらで、穏やかな午後を過ごしていたつもりだったのです。
娘とふたりで訪れた美術館
チケットを購入して第1展示室に入ると、娘は目を丸くしてあちこちの絵を指差しました。「これなあに?」「ママ、あの猫みたいなのかわいい」。声を抑えるよう何度か娘に伝え、ベビーカーを邪魔にならない位置に寄せながら、ゆっくりと作品を見て回ります。 家事と仕事に追われる日々のなかで、娘とこうして笑いあう時間は、私にとっても貴重な休息でした。「絵って、お話みたいだね」と笑う娘の横顔を見ながら、来てよかった、と思っていたのです。
「子連れは迷惑でしょ」というひとこと
第2展示室に進んだときでした。私たちの少し前を歩いていた40代くらいの女性が、ふいに立ち止まり、こちらに歩み寄ってきました。 「子連れは迷惑でしょ」 低い、けれどはっきりとした声でした。「すみません」とだけ口にして、頭を下げました。何か言い返したい気持ちはあったはずなのに、言葉になりませんでした。 娘が不思議そうに私を見上げています。何でもないよ、と微笑もうとしましたが、思うように笑えませんでした。
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隣に立ってくれた学芸員さん
























