
「私の写真撮らないよね」と拗ねた彼女に、隠し撮りの数枚を覚悟して送った夜
コラム
彼女から「写真撮らないよね」と責められた日。撮らないのではなく、構えた彼女より自然な彼女が好きで、こっそり撮り溜めていただけでした。送った数枚で、全部を白状する夜になりました。
構えた顔より、自然な彼女が好きで
彼女は、こちらが「撮るよ」と声をかけた瞬間、ぴしっと表情を固めるタイプでした。本当はもっと自然に笑うのに、カメラを向けた途端、少し硬い笑顔に変わってしまうのです。俺が好きなのは、構える前の彼女でした。
本を読みながら少し首をかしげる横顔。ラーメンを冷ましながら笑う瞬間。空を見上げて何かを考えているようなぼんやりした顔。そういう、彼女が自分を気にしていない時の表情が、誰よりも魅力的に見えました。だから「撮るよ」と言わずに、そっとスマホを向けることが増えていきました。フォルダにはいつの間にか、声をかけずに撮った彼女の写真ばかりが溜まっていったのです。
「私の写真撮らないよね」のメッセージ
ある夜、仕事から帰ってスマホを見ると、彼女から珍しいトーンのメッセージが届いていました。「私の写真撮らないよね」。なんとなく拗ねた空気が伝わってきました。そんなことはないと言いたかったけれど、説明するのは少し恥ずかしくて、文字に起こすのをためらいました。「撮ってる」と言うなら、証拠を見せるのが一番早いと思いました。フォルダから数枚を選んで送ることにしました。喫茶店の横顔、笑った瞬間、空を見上げる顔。なんでもないようでいて、自分にとっては大切に撮ってきた一枚一枚です。「撮ってるよ」と短く打って、画像を送信しました。
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覚悟して送った数枚
























