
「あと5分」を10回送った私に、彼が言った言葉と、私の返し
コラム
思わず口から出た返し
何かフォローを言わなければ、と思った瞬間、口から自然に言葉が出ていました。「じゃあ次から、30分前に着く予定で言うね」
言ってから、自分でもびっくりしました。場面に合わない軽い返しだったかもしれません。けれど彼は数秒間私を見つめたあと、こらえきれずに吹き出して笑いました。
「……それ、根本的な解決になってないだろ」そう言って肩を揺らす彼を見て、私もようやく笑うことができました。冷たく感じた「信用できない」のひとことが、ふいに角の取れた言葉に変わった瞬間でした。
そして...
その後、私たちは予約していた居酒屋に向かいました。歩きながら彼は「実は今日、ちょっと話したいことがあって早めに着いてたんだ」と打ち明けてくれました。1時間以上待っていたと知って、私は思わず立ち止まりそうになりました。
それでも彼が、私の何気ない返しに笑ってくれたから、その夜の話は穏やかな空気の中で進みました。約束の時間を守れない私は、これからも直さなければなりません。けれど、信用というものは時刻だけで決まるわけではないのかもしれない。そう思える夜になりました。
(20代女性・デザイナー)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























