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「うん」しか返ってこない夜が続いた3年。冷めたと思った彼に送った最後の一言

コラム

金曜の夜、送ってしまった一言

その夜、彼はまた終電で帰ってきました。「おかえり」と私が送り、「ただいま」と彼が返す、いつもの3往復。けれど私は、続けて打っていました。「最近、私たちあんまり話してないね。もう私たち、終わってるのかな」。

送信ボタンを押した瞬間、画面の文字がにじんで見えませんでした。既読はすぐについたのに、返信は来ません。10分後、彼が帰ってきました。走ってきたのか、ドアを開けた彼は汗だくでした。

そして...

彼は、私が一度も聞いたことのない声で話し始めました。半年前にプロジェクトのリーダーを任されたこと。連日終電で、ミスが続いて上司から責められていること。「『おかえり』だけが、俺の支えだったんだ。ちゃんと返事したかったけど、頭が回らなかった」「冷めたんじゃない。むしろ逆。だから怖かった、ちゃんと言葉にできない自分が。」私はそれを聞いてしばらく何も言えませんでした。

あの毎晩のやり取りは、彼にとって命綱だったのです。「言ってくれてよかった」と、私はようやく返しました。「私もずっと、聞いていいのかわからなかったから」。あの夜から、彼の返事が急に長くなったわけではありません。けれど私は、「うん」のひとことに、ちゃんと意味があったのだと知ったのです。

(20代女性・事務職)

本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。

(ハウコレ編集部)

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