
親戚の集まりで妻に投げられた一言。俺がリュックから一冊のノートを出した本当の理由
コラム
あの伯母さんが、いつかきっと妻にも同じことを言うと思っていました。だから俺は、青いノートをリュックの一番奥に、3年間ずっと忍ばせていたんです。
あの伯母さんがいる席に向かう道で
俺の伯母は、父の姉にあたります。昔の頃から、親戚の集まりがあるたびに、母が伯母から料理のことで何かしら言われるのを見てきました。
「結婚したのに、ちゃんと作ってあげてるの?」「うちの弟は職場で大変なんだから」
母はそのたびに、笑顔のまま視線を落とすばかりでした。俺はまだ幼く、隣に座っていても、母を守る言葉を一つも持っていなかったのです。3年前、妻との結婚が決まったとき、いつかきっと妻にも同じ瞬間が来るかもしれないと、頭の隅でずっと考えていました。
お茶が運ばれてきたところで、伯母が口を開いた
会食が始まって、ちょうどお茶が配られた頃でした。伯母が湯呑みを手に持ったまま、向かいの妻に視線を合わせ、笑いながら言いました。
「あなた、夫のごはん作らないの?共働きだから?」
妻が伯母の問いかけに返事ができないでいるのが、隣にいる俺にもわかりました。妻は何も悪いことをしていないのに、座敷の真ん中で晒されているような状態に置かれてしまったのです。母が湯呑みを置く小さな音が、向かい側から聞こえた気がしました。
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リュックの一番奥から、青いノートを取り出した


























