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彼女に追跡リンクを誤送信した俺。受取人を姉にしたのには、言えなかった理由があった

コラム

メッセージの送信ボタンを押した直後に、宛先を間違えたことに気づきました。姉に頼むつもりだった一文が、彼女のもとへ送られていたのです。やってしまった。画面を見つめたまま、どう取り繕うかだけを考えていました。

姉の家に隠したサプライズ

付き合って三年の記念日が近づいていました。俺は彼女に渡すための物を用意して、それを姉の家に届くよう手配していたのです。同棲している部屋に届けば、彼女に見つかってしまう。だから、受け取りだけ姉に頼むつもりでした。「これ受け取っといて、ありがとう」。そのメッセージを姉に送ったはずが、俺は宛先を間違えて、彼女に送ってしまったのです。荷物の配送状況のリンクごと、彼女の画面に届いてしまいました。気づいたときには、もう既読がついていました。

守ろうとした嘘

しばらくして、彼女からメッセージが届きました。「これ、私宛てじゃないよね。誰の荷物なの?」。短い文章でしたが、落ち着いて確かめようとしているのが伝わってきました。ここで本当のことを言えば、サプライズは台無しになる。そう思った俺は、「ごめん、送る相手を間違えただけ。深い意味はないよ」とだけ返しました。それ以上の説明を、わざと避けたのです。彼女からの返信は、それきり途絶えました。けれど、いつもならすぐに返ってくるはずのやりとりが止まったことに、俺は気づかないふりをしていました。サプライズを守れたことに、少しほっとしている自分がいたのも事実です。

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