
彼が送ってきた曲のタイトルが、私の口癖『なんとかなるよ』と同じだった話
コラム
彼から一行だけメッセージが届いていました。開いてみると、それは一曲分の音楽リンクでした。表示されたタイトルは、私が口癖のように繰り返している、あの言葉と同じだったのです。ただのおすすめだと思おうとしたのですが、どうしても引っかかってしまいました。
一行だけ届いたリンク
久しぶりに予定のない日のことでした。ソファでくつろぎながらスマホを開くと、彼から届いていたのは曲のリンクが一本だけ。何かひとこと添えられているわけでもなく、リンクだけがぽつんと表示されていました。
タイトルを見て、思わず画面を二度見しました。そこにあったのは『なんとかなるよ』という曲名です。それは、私が困ったときや落ち込んだときに、つい口にしてしまう言葉でした。
彼にこの口癖の話をした覚えはありません。どうして彼が、わざわざこの言葉を選んだのだろう。そう思うと、すぐにはリンクを開けませんでした。
読み取れない意味
思い返せば、ここしばらく彼からの返信は短いものばかりでした。誘っても「今度ね」、近況を送っても「了解」のひとこと。会話が続かない日が増え、私は私で、距離を感じはじめていました。
そんな彼から届いた、言葉のないリンク。私の口癖と同じ曲名。これは何かのメッセージなのだろうか。「なんとかなるよ」という言葉を、彼はどんな気持ちで選んだのだろう。もしかして、もう私たちは終わりで、それでもなんとかなる、と伝えたいのだろうか。
返信を打っては消し、また打っては消し。短い曲の名前の向こうにある彼の本心を、私は探し続けていました。
次のページへ
短い答え


























