
記念日のために一人で下見した店。それを黙っていた僕の見栄が、彼女を不安にさせた
コラム
記念日の前の日、僕は予約しておいたお店に一人で足を運びました。席の広さも料理の量も、当日になって慌てたくなかったからです。彼女を驚かせたくて、そのことは伝えていませんでした。
失敗したくなかった記念日
付き合って3年、彼女との記念日を、どうしても特別なものにしたいと思っていました。前から彼女が行きたいと話していたイタリアンのお店。けれど僕は、こういう場所で気の利いたふるまいをするのが昔から苦手でした。
だからこそ、当日にもたつきたくなくて、前の日に一人で同じ店を予約して足を運んだのです。席からの眺め、料理の運ばれてくる間、会計の流れ。ひと通り確かめておけば、当日は彼女との時間に集中できる。そう考えてのことでした。
軽い気持ちで送ったスクショ
予約を取ったその日、僕は彼女に「予約取れたよ。楽しみにしてて」とメッセージを送りました。確認画面のスクショも一緒に。喜んでほしい一心で、深く考えずに送ったものでした。
そのスクショに、前の日に取った予約も一緒に写り込んでいたことに、僕はまるで気づいていませんでした。下見をしたことは、言うつもりがありませんでした。たいした手間でもないのに、わざわざ前もって行ったと知られるのが、なんだか格好悪い気がしたのです。
今思えば、その小さな見栄が、彼女を長く苦しめることになりました。
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彼女に問われたとき


























