
旅行中、「仕事の電話」と言って何度も席を立つ彼。お菓子を抱えて待っていた私は、置いていかれた気持ちになりました
コラム
ホームで聞いた本当の理由
目的地に着いてホームへ降りると、彼は荷物を持ったまま立ち止まりました。私は「仕事、大丈夫なの?」と聞きました。
彼は少し迷ったあと、「電話は嘘だった」と言いました。本当は乗り物酔いしやすく、車内で何度もつらくなっていたそうです。私の隣でつらそうな姿を見せたくなくて、仕事の電話ということにして席を外していたのだと話しました。
理由を聞いて、彼が私との時間を避けていたわけではないと分かりました。でも、隠されたまま何度も1人にされた時間も、なかったことにはできませんでした。
そして...
私は怒るより先に、「言ってくれたらよかったのに」と伝えました。乗り物酔いすることより、嘘の理由で席を立たれたことのほうが寂しかったからです。
彼は、かっこ悪いところを見せたくなかったと言いました。その気持ちは分かります。でも、旅行は格好よく見せるための時間ではなく、2人で過ごすための時間だったはずです。
帰りの列車では、彼は最初から「つらくなったら少し休む」と言ってくれました。私は残っていたお菓子を開けて、無理に食べなくていいから隣にいてほしいと伝えました。弱さを隠すより、先に話してくれるほうが、ずっと一緒にいられるのだと思います。
(20代女性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























