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片想いの相手に恋愛相談を持ちかけた私が、最後に聞いた一言

コラム

気になる同僚に近づきたくて、恋愛相談を口実に時間を重ねた私。けれど気づいてほしくてアピールをした翌週から、彼は予定を理由に距離を取り始めて……。

彼の机に置いたままの一杯のコーヒーが、私の伝えられない好意のすべてでした。

「相談、聞いてもらえませんか」

職場の昼休み、いつものお弁当を広げる前に、私は隣の席の彼にそう切り出しました。彼は少し驚いた顔をしてから、「相談くらいなら、いつでも聞くよ」とほほえみました。

「実は……職場に、ずっと気になっている人がいて」

私の気になるその「人」は、目の前で相談を聞いてくれている彼自身でした。直接告げる勇気のない私が、彼のそばにいられる唯一の口実が、この恋愛相談だったのです。彼は真剣に聞きながら、「どんな人なの」と続きを促してくれました。私は小さくうなずきながら、心の中で「あなたです」と繰り返していました。

人のいないオフィスで重ねた『相談』

仕事終わりに残った日、彼が淹れたコーヒーの紙コップを私の机に置いてくれました。誰もいないフロアで、彼は隣の席に座り直し、私の話の続きを待ってくれていました。

「その人、忘れ物をした私に、何も言わないでハンカチを差し出してくれたんです」

彼は少し首をかしげながら、「優しい人なんだね」と相づちを打ちました。気づいてほしいような、気づかれたくないような、矛盾した気持ちで、私は次の一言を選びました。

「コーヒーをブラックで飲む人で」

彼の手の中の紙コップにはミルクも砂糖も入っていません。私の精一杯のアピールを、彼はまだ友人の話として聞いていました。

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