
孫の縁起にこだわり、破水したお嫁さんに仏滅だと返した私の後悔
コラム
良かれと思って送ったはずのメッセージ。けれど電話の向こうから届いた息子の一言が、縁起ばかりを気にしていた私の目を覚まさせることになりました。
翌日の六曜を手元のカレンダーで確かめていたとき、お嫁さんからメッセージが届きました。読めば、どうやら赤ちゃんが産まれそうだと言います。本来なら喜ぶべき知らせのはずなのに、私の目は、カレンダーの一点から離れませんでした。
カレンダーばかり見ていた私
息子の家に初孫が生まれる。それを楽しみにしていた私には、ひとつだけ気がかりがありました。それは、いつ生まれるのかという日取りです。
「破水したみたいです。今から病院に向かいます」
お嫁さんからそう届いたとき、頭に浮かんだのは赤ちゃんの顔ではなく、めくったばかりのカレンダーの六曜でした。よりによって、縁起の良くない日の前ではないか。孫の門出はできるだけ良い日に、という思いが、私の中で何より大きくなっていたのです。
良かれと思って送った言葉
だから私は、つい返してしまいました。
「明日は仏滅よ」「大安まで我慢できないの?」
少しでも縁起の良い日に、という親心のつもりでした。けれど、お嫁さんが今まさに大変な状況にあるのだという感覚は、すっぽりと抜け落ちていました。
いくら待っても返信は来ません。どうして何も返してくれないのかと、私はいらだちを募らせていました。今思えば、いらだつ資格などどこにもなかったのに。
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電話越しの言葉


























