
妻に『それくらいやってあげなよ』と返した僕→母の味方をしたつもりが、妻の表情で間違いに気づいた
コラム
軽い気持ちで返した一言
妻が思いつめた様子で話を切り出したとき、僕はその話を半分ほどしか受け止めていませんでした。母の催促くらい、適当に流せばいいと思っていたからです。だから僕は、たいして考えもせずに口を開きました。『それくらいやってあげなよ』。スマホをいじりながら出た言葉でした。母の味方をしたつもりも、妻を責めたつもりもなく、ただ波風を立てたくなかっただけです。言ったあとで、妻が口をつぐみました。妻は返事をせずに、台所へ立って洗い物を始めました。その背中が、いつもと違って見えました。
そして...
あの一言のあと、妻は次の催促に対して、自分の考えをはっきりと伝えていました。毎週は行けないこと、掃除を義務として引き受けるつもりはないこと。その姿を見て、僕はようやく事の重さを理解しました。両親が当たり前のように妻を働かせていたこと、その横で僕が「やってあげなよ」と突き放したこと。妻はずっと一人で背負っていたのに、いちばん近くにいる自分が、いちばん遠い返事をしてしまいました。今は、妻の話をきちんと聞くことから始めています。母との間に立つのは簡単ではありませんが、妻をひとりにしないことだけは決めました。あのとき返すべきだった一言を、これからの行動で少しずつ埋めていきたいと思っています。
(30代男性・会社員)
本記事は、ハウコレ読者への独自アンケートに寄せられた実体験をもとに制作していますが、個人が特定されないよう、一部設定を変更しています。
(ハウコレ編集部)



























