
学歴だけを誇りにしてきた私が、嫁を見下した日。息子が差し出した封筒で、すべてが引っくり返りました
コラム
息子の妻を学歴で笑った私。けれど親戚の前で息子に渡された封筒の中身は、私が長いあいだ目をそらしてきた自分自身を、そのまま映し出していました。
親戚が集まった我が家の居間に、嫁が焼いてきた菓子の甘い香りが漂っていました。みんながおいしいと褒めるその菓子を、私はどこか面白くない気持ちで眺めていました。自分でも、なぜあんなに意地を張っていたのか、今ならわかる気がします。
甘い香りと、面白くない気持ち
嫁が焼いてきた菓子を、親戚がしきりに褒めていました。「このお菓子、本当においしいわね」。その声を聞くたびに、私の気持ちは妙にざわつきました。我が家の自慢は、良い大学を出て良い会社に勤める息子です。その息子の隣にいるのが大学も出ていない嫁だということを、私はずっと受け入れられずにいたのです。
言わなくていい一言
気づけば私は、みんなの前で嫁の経歴を口にしていました。「あなたは、たしか大学を出ていないのよね」。場が少しざわついても、私は止まりませんでした。「うちの息子は良い大学を出て、良い会社に勤めているでしょう。それなのに」。そして、口にしなくていいはずの言葉を、はっきりと言ってしまったのです。「うちの息子とは釣り合わないわね」。
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息子が差し出した封筒























