
友人の服や髪をけなし続けた私が、別の友人宛ての本音を本人に誤送信した話
コラム
友達のための率直な意見。そう信じて、私は彼女の服や髪に点数をつけ続けていました。その言葉が本当はどこから来ていたのか、私は気づかないふりをしていたのです。
スマホの送信ボタンを押した直後、画面に表示された名前を見て、私は自分の指を疑いました。送り先を間違えたと気づいたときには、もう取り消せる時間は過ぎていました。それは、いちばん知られたくない相手に届いてしまった一通でした。
優しさのふりをした言葉
彼女が新しいワンピースを鏡の前で合わせていたとき、私は迷わず言いました。「その服、彼ウケ悪そう」。友達として率直に伝えているだけ。ずっと、そう自分に説明してきました。けれど本当は、何を着ても垢抜けて見える彼女が、うらやましくて仕方なかったのです。彼女の髪型を見れば似合う人を引き合いに出し、彼氏の話には余計なひとことを足す。そうやって少しでも相手を下げると、自分のほうがましだと思えて、束の間だけ気持ちが軽くなりました。今思えば、ずいぶん身勝手な甘え方でした。
指が滑った数秒
あの日も、私は別の友人とのチャットで彼女のことをこぼしていました。可愛くて、彼ともうまくいっていて、隣にいると自分が小さく思える。その鬱屈を、軽い愚痴のつもりで打ち込んでいたのです。「正直、あの子の隣にいると自分が惨めになる。だからつい服とかにケチつけちゃうんだよね」。送信したあと、表示された宛先は、こぼしていた相手ではなく彼女本人でした。ほどなくして、打ち直したメッセージを送りました。「さっきのは、あなたに送るつもりじゃなかった。本当にごめん」。送ってから、取り消しても消えないことだけははっきりしていました。
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映し出された自分

























